携帯で浮気チェック 注意点は? 違法行為にならない調べ方を解説

スマホの使い方を観察するだけでも、浮気の兆候がわかることがあります(c)Getty Images

日常の何気ない行動から、「浮気されているかも」と疑うことがあります。特に、スマホの使い方から浮気の兆候が見られることもあります。ただし、無断でロックを解除すると法的に問題となる可能性があり、関係悪化の原因にもなるため注意が必要です。浮気が疑われる人のスマホの使い方や、スマホ以外で浮気の証拠を集める方法について、弁護士が解説します。

携帯の使い方から浮気が疑われるケース

スマートフォンにパスワードロックを設定していること自体は珍しくないため、それだけで浮気を疑うのは難しいでしょう。しかし、以下のような行動が複数見られる場合は、浮気の可能性を考える必要があるかもしれません。

1-1. 携帯に触れている時間が明らかに長くなった

以前に比べて、スマホを操作する時間が急に増えた場合は注意が必要です。食事中や会話中でもスマホに夢中になっていたり、布団に入ってからも長時間操作したりしているようであれば、浮気相手とのやりとりに時間を費やしている可能性があります。特に、頻繁にLINEやSNSをチェックしている様子が見られるなら、怪しむ理由の一つになるでしょう。

1-2. 携帯を下向きで置くようになった

スマートフォンを机やテーブルに置く際、画面を下向きにするのは通知を見られたくない心理の表れかもしれません。通常、スマホはロック画面の状態でも通知が表示されるため、浮気相手からのメッセージや着信があったときにバレないようにするための工夫とも考えられます。

ただし、スマホの機種によってはカメラ部分が出っ張っているため、安定して置くために下向きにしている人もいます。そのため、この行動だけで浮気を疑うのは時期尚早です。

1-3. トイレやお風呂にまで携帯を持っていくようになった

スマホを持ち歩くのは日常的な行動ですが、急にトイレやお風呂にまで持ち込むようになった場合は注意が必要です。人目のない場所でスマホを操作することで、浮気相手とのやりとりを見られないようにしている可能性があります。

1-4. 携帯のポップアップ通知を停止した

これまでスマホのロック画面に通知が表示されていたのに急にオフにした場合は、誰かに見られたくないメッセージがある可能性があります。浮気相手からのLINEやSNSの通知を隠すために、通知設定を変更したのかもしれません。

1-5. LINEアプリにもロックをかけている

スマホ本体のロックとは別に、LINEやその他のメッセージアプリにロックをかけていたとしても、単にプライバシーを重視しているだけかもしれません。ただし、通常はスマホ全体にロックをかけるだけで十分なため、個別のアプリにまでロックをかけるのは、見られたくない特定のメッセージを隠している可能性もあります。

1-6. 位置情報が頻繁に怪しい場所を指している

家族間でスマホの位置情報を共有している場合、普段行かない場所に頻繁に立ち寄っていると浮気を疑いたくなるかもしれません。特に、ラブホテル街や見知らぬ住宅街など、明らかに用事がなさそうな場所に滞在している場合は、注意すべきポイントの一つになります。

2. 浮気調査のために相手の携帯をチェックするリスク

相手のスマートフォンの使い方に不審な点があると、つい中身を確認したくなるかもしれません。しかし、無断でスマートフォンをチェックすることで、かえって自分が不利になることもあります。

ここでは、浮気調査のために相手のスマホをチェックするリスクを紹介します。

2-1. 二人の信頼関係にヒビが入る可能性がある

無断でスマートフォンの中身を確認し、それが相手に知られた場合、大きな問題になります。たとえ浮気の疑いがあったとしても、プライバシーを侵害されたと感じた相手は強い不信感を抱くでしょう。一度失われた信頼を取り戻すのは難しく、関係の悪化につながる可能性があります。

2-2. 証拠隠滅により今後の調査が難しくなる

スマホを無断でチェックしたことがバレると、相手が警戒して履歴を削除したり、パスワードを変更したりするかもしれません。これにより、浮気の証拠を確保することが難しくなります。

もし浮気が事実で、それが不貞行為と認められる場合は慰謝料請求が可能ですが、証拠が消されてしまうと証明する手段を失い、不利な立場になるかもしれません。

2-3. 一部の証拠だけで浮気と誤解する恐れがある

スマホの一部のメッセージや写真を見ただけでは、浮気の決定的な証拠とは言えません。誤解したまま相手を問い詰めると、不要なトラブルを招く可能性があります。例えば、友人との冗談のやりとりを誤解し相手を責めたりすると、逆に自分が悪者になってしまいます。

2-4. 刑事罰や損害賠償請求のリスクがある

相手のスマートフォンを無断で開く行為は、状況によっては不正アクセス禁止法やプライバシー侵害に抵触する可能性があります。特に、パスワードを解除して中身を確認した場合、刑事罰の対象になることもあります。また、相手が損害を被ったと主張すれば損害賠償請求をされる可能性もあるため、やめておくべきです。

3. 浮気の携帯チェックで違法となりうる行為

浮気の証拠を掴むための携帯チェックで次のような行為をすると、違法になり刑事罰の対象になることもあるため注意が必要です。

3-1. 暗証番号を調べて本人に無断で中身をチェックする

スマートフォンのロック解除パスワードを、持ち主から教わらずに調べて勝手に入力し、中身を確認する行為は不正アクセス禁止法に違反する可能性があります。この法律では、無断でパスワードを入力しアクセスする行為を禁止しており、違反した場合には3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されることがあります。

3-2. 自動ログインを利用して勝手に携帯を操作する

スマートフォンには、ログイン時にIDやパスワードを自動入力する機能があります。しかし、自動ログイン機能を使ったとしても、持ち主の許可なく無断で操作を行えば不正アクセス禁止法に違反する可能性があります。これは、手動でパスワードを入力する場合だけでなく、自動でログインする場合も「不正行為」に該当すると解釈されているためです。

3-3. LINEなどメッセージのやりとりを自分に転送する

LINEなどのメッセージ履歴を、相手の同意を得たうえで確認・保存すること自体は問題ありません。しかし、相手に無断でLINEアカウントのパスワードを取得し、勝手にメッセージを転送する行為は不正アクセス禁止法に違反する可能性があります。たとえ浮気の証拠を掴みたくても、このような手段を使うのはリスクが高いためやめるべきです。

3-4. 相手に無断で位置情報アプリを入れる

相手のスマートフォンに無断で位置情報を共有できるアプリをインストールする行為は、「不正指令電磁的記録供用罪(刑法168条の2第2項)」に該当する可能性があります。この罪は、相手の知らないうちにスマートフォンを不正に操作することを禁じており、実際に逮捕された事例もあります。

4. 携帯から浮気の証拠を確保するのは難しい

これまでの内容を踏まえると、相手の許可なしにスマホをチェックして浮気の証拠を見つけるのは、法律的にも、実際の手段としても難しいことが分かります。仮に相手にスマホを見せてもらえたとしても、その前にメッセージ履歴や写真を削除される可能性があるため、証拠隠滅を防ぐのは困難です。

また、一度スマホをチェックしようとしたことがバレると、相手はより慎重になり、その後の行動が巧妙になることも考えられます。そのため、浮気の証拠を確保したい場合は、スマホを調べる方法に頼らず別の手段を検討するのが賢明です。

5. 携帯のチェック以外で浮気の証拠を確保する方法

スマホはあくまで浮気の兆候を探る手段とし、決定的な証拠を得るための調査は別の方法で行いましょう。相手の普段の行動や持ち物、お金の流れを注意深くチェックすることで、浮気の痕跡を見つけられる可能性があります。

5-1. 浮気相手の形跡がないかチェックする

相手の持ち物や生活空間の中に、見覚えのないものが紛れ込んでいないか注意してみましょう。特に、以下のような場所に浮気の痕跡が残っていることがあります。

・自宅:ゴミ箱、クローゼット、タンスの引き出し、かばんや財布の中

・車内:グローブボックス、センターコンソール、シートの隙間

例えば、普段行かない場所での買い物のレシートや、見知らぬ人の持ち物が出てきた場合は、浮気を疑う材料になります。

5-2. 不審なお金の動きがないか確認する

浮気をしていると、デートやプレゼントなどでお金がかかるため、クレジットカードの利用履歴や銀行口座の動きに変化が出ることがあります。例えば、以下のような怪しいお金の動きがないか確認してみましょう。

・見慣れないお店の支払い履歴(ホテル、レストラン、ブランドショップなど)

・ATMでの頻繁な現金引き出し(クレジットカードを使わず、現金で支払いをしている可能性)

相手の収入や生活習慣に見合わない出費がある場合は、浮気をしている可能性が高まります。気づいたときには夫婦の貯金が大きく減っていることもあるので、早めに確認しましょう。

5-3. 探偵に浮気調査を依頼する

相手の行動に不審な点が多く、確実な証拠をつかみたい場合は、探偵に依頼するのも有効な手段です。探偵は、尾行や写真撮影を通じて裁判でも有効な証拠を確保できるため、慰謝料請求などの法的手続きを考えている場合に特におすすめです。

ただし、調査費用がかかるため、浮気調査をしたあとにどうしたいかなども総合的に考える必要があります。

5-4. その他、浮気をしている人にみられやすい変化

浮気をしている人は、普段の生活や行動パターンが変わることが多いです。例えば、以下のような変化が見られたら注意が必要です。

・急に残業や休日出勤が増えた(実際には浮気の可能性も)

・見た目が変わった(服装や髪型に気を使うようになり、おしゃれになる)

・予定が不明瞭になった(「どこに行くの?」と聞いてもはっきり答えない)

これらの変化がいくつも当てはまる場合、本格的に浮気の証拠を集めることを検討したほうがよいでしょう。

【関連】不倫・浮気の証拠の具体例と集め方 注意点まで解説(離婚のカタチ)

6. 浮気の疑いで携帯をチェックする前に弁護士に相談するメリット

相手に浮気の疑いがある場合には、携帯をチェックする前に弁護士に相談することをおすすめします。

6-1. 浮気の有無や証拠集めに関するアドバイスがもらえる

浮気の証拠を集めようとすると、気持ちが焦って違法な手段に頼ってしまうこともあります。しかし、法に触れる行為をすると、逆に自分が不利な立場になってしまうかもしれません。

弁護士に相談すれば、自分が考えている証拠の集め方が適切かどうかを確認しながら、合法的に証拠を確保するためのアドバイスを受けることができます。

6-2. 慰謝料請求の交渉をしてもらえる

浮気の証拠が揃えば、弁護士に依頼して慰謝料請求を進めることができます。代理人を立てることで、直接相手とやり取りをする必要がなく、感情的にならずに冷静な交渉が可能になります。

また、慰謝料請求の際は内容証明郵便などを利用するのが一般的ですが、相手の住所が分からない場合でも、弁護士を通じて携帯電話番号などから情報を照会し、交渉のために必要な手続きを進めることができる可能性があります。

【関連】浮気や不倫の慰謝料の相場はいくら? 請求できる条件から方法まで解説(離婚のカタチ)

6-3. 離婚になっても全面的にサポートしてもらえる

浮気の事実が判明し離婚を決意した場合でも、弁護士はさまざまな場面でサポートしてくれます。

法律相談を通じて自分の立場を整理したり、離婚交渉や調停の代理人として手続きを進めたりすることも可能です。財産分与や親権、養育費の交渉も含め、専門的な視点からサポートを受けられるため、不安を抱えずに手続きを進めることができます。

7. 携帯の浮気チェックに関するよくある質問

Q. 携帯の盗み見はバレる?

直接見られれば当然バレますが、それ以外にもWebの閲覧履歴やLINEの検索履歴などから発覚することがあります。不自然な操作や設定変更に気づかれ、疑われる可能性もあります。一度バレると、相手は警戒して証拠を隠したり、より巧妙な手口を使ったりするようになるため、無理にスマホを覗くのは逆効果になりかねません。

Q. 相手の携帯を後ろからのぞき見するのは違法?

相手が同意している場合は問題ありません。しかし、無断でスマホの画面をのぞき見る行為は、プライバシーの侵害に当たる可能性があります。ただし、法的に違法かどうかを立証するのは難しいケースが多いです。単に「後ろから画面を見た」という行為だけでは、違法性が明確になりにくいため、実際に訴えられることは少ないでしょう。

Q. 携帯を盗み見ているのがバレたらどうすればいい?

もし盗み見がバレてしまった場合は、素直に謝罪し、信頼関係を修復する努力をすることが大切です。嘘をついてごまかそうとすると、さらに不信感を招き、関係がこじれる原因になります。

また、万が一法的な問題に発展しそうな場合は、早めに弁護士に相談するのが賢明です。

Q. 配偶者の携帯を無断でチェックした場合、証拠として裁判では認められない?

無断で見たスマートフォンの証拠であっても、裁判では証拠として認められることが大半です。ただし、無断チェックはプライバシーの観点から、積極的に推奨することはできません。

8. まとめ 浮気の証拠集めなら弁護士に相談を

浮気の兆候はスマホの使い方に現れることが多いですが、無断でスマホをチェックするのは法的リスクや関係悪化を招く可能性があります。本格的な証拠集めは、持ち物やお金の動きの確認、探偵の利用など、スマホ以外の方法を検討するのが賢明です。

また、弁護士に相談すれば、合法的な証拠収集の方法や慰謝料請求の進め方についてアドバイスを受けることができます。浮気の疑いがある場合は、感情的にならず、冷静に対処することが重要です。

※記事は2025年7月1日時点の情報に基づいています
※この記事は朝日新聞社運営のウェブサイト「離婚のカタチ」からの転載記事です

著者: 中間隼人(弁護士)

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