駒田一「初演から50年の節目に感謝を込めて」 ミュージカル「ラ・マンチャの男」9月7日(土)~12日(木) 大阪・フェスティバルホールで

 歌舞伎俳優・松本白鸚(はくおう)が主演・演出を務めるミュージカル「ラ・マンチャの男」が、9月7日(土)~12日(木)、フェスティバルホール(地下鉄肥後橋)で上演される。日本初演から50年の節目に、サンチョ役で出演する駒田一がこのほど大阪を訪れ、「50年の節目に参加できるのは大変光栄。感謝を込めて演じたい」と語った。

「ラ・マンチャの男」にサンチョ役で出演する駒田一=7月12日、大阪市北区

 「ラ・マンチャの男」はスペインの国民的小説「ドン・キホーテ」を原作にしたミュージカル。1965年にブロードウェーで初演され、翌年にはトニー賞ミュージカル作品賞ほか5部門を受賞した。日本では1969年の初演から松本が主演を務め、現在までの総上演回数は1,265回にも上るという。

 「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスにもスポットを当てているのが、この物語の特徴だ。セルバンテスを演じる松本は劇中劇で、田舎の郷士アロンソ・キハーナと、キハーナが作り出した騎士ドン・キホーテも演じ、三重構造でストーリーが展開していく。

 駒田は1995年から同作に出演し、2009年からはドン・キホーテの従者サンチョ役を務めてきた。「サンチョは愛にあふれた人物です。みんなが白い目で見るようなご主人様の振る舞いすらも、理解しようとする。主人と従僕、この二人の関係性が何度やっても面白い」と駒田は話す。

 「作品冒頭、セルバンテスが騎士ドン・キホーテへと姿を変える場面で、甲冑を取り付けたりなど旦那様の着替えを補佐しています。明かりの位置や周囲の動きなどを瞬時に判断して、決められた時間でやり遂げなければならない。初めての練習ではあまりの難しさに固まってしまったが、回数を重ねたことで旦那様とも深い信頼関係を築けて、今ではぴったりと息が合うようになった。うまくいったときは『よっしゃー!』と思いますね」

 駒田は松本を作品内での役柄の関係と同じく、「旦那様」と尊敬や親しみを込めて呼んでいる。「同じ俳優が主演を50年やっている作品だというのが、ミュージカルの世界ではおよそありえないこと。旦那様だからこそ達成できた偉業ですね」。演出家としての松本については、「新たな発見や更なる進化を常に追求し続けている。長時間の稽古はせず、短期集中で練習するのが旦那様流。稽古場に独特の緊張感があって、出演させていただく度に『またこの場所に帰ってきたんだな』という気分になりますね」

駒田は「見るたびに発見がある作品。ぜひ何度でも劇場に足を運んでください!」と熱く語る

 ドン・キホーテが姫と慕うアルドンザ役を元宝塚歌劇団月組トップスターの瀬奈じゅんが演じるなど、新キャストにも注目が集まる。「作品がどう変わるのか。私自身も今から楽しみです」

 中之島フェスティバルタワー2階、中之島フェスティバルタワー・ウエスト2・3階では、9月12日(木)まで、「ラ・マンチャの男」のパネル展も開催中。過去公演の舞台写真を用いた作品解説のほか、篠山紀信が撮影した初演時のスチールなどの展示で50年の軌跡をたどる。

 全8公演。S席13,500円、A席9,000円、B席5,000円、BOX席16,000円。℡06・6377・3800、梅田芸術劇場メインホール。




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