【ストークス通信㉑】新シーズンのHCにマティアス・フィッシャー氏が就任

 男子プロバスケットボール・Bリーグ2部の西宮ストークスのヘッドコーチ(HC)に就任したマティアス・フィッシャー氏(48)が9日、西宮市内で就任記者会見を行った。「すべての選手に自分の役割を理解してもらい、チームを成長させたい」と、9月21日(土)から開幕する2019-20シーズンを見すえた意気込みを話した。

 

マティアス・フィッシャーHC

 ドイツ出身で、同国プロバスケットボールリーグ「ブンデスリーガ」やドイツ代表で長年指揮をとった経験を持つ。「ボールを素早く動かし、選手ではなく“ボールに仕事をしてもらう”バスケットボール」を理想のスタイルに掲げる。就任以来、すでに複数回の全体練習を行っており「たくさんのいいシューターがそろい、アグレッシブなディフェンスができる選手も見つけた。開幕前からすでに選手がいい準備をしてくれていることは、彼らがバスケを真剣に考えてくれていることのサインだと思う」と期待を寄せた。

 理論派の一面ものぞかせた。「HCとしての第一の仕事は選手をよく知ること。よく知った上で初めて、このチームにどんな哲学やスタイルが合うかを考えられる。開幕までの準備期間、まず前半でシーズン60試合を戦うための体とコンディション作りを行い、後半の準備期間で戦略や戦術をチームに落とし込みたい」と開幕までのプランを披露した。

 

 会見に同席した西宮ストークスの渡瀬吾郎代表取締役社長は「フィッシャーHCが就任してくれたことは楽しみでしかない。昨シーズンで浸透した、攻守のバランスを重視するヨーロッパスタイルのバスケをフィッシャーHCと(さらに)普及させていきたい」とシーズンに臨むチームの展望を話した。そのうえで「彼は心理学も学んでいるので、感覚的ではなく選手一人ひとりの心理を描きながら会話ができる。選手個々の能力を引き出してくれると思う」と指導スタイルの特徴にも触れた。

 西宮ストークスの2019-20シーズンは、9月21日(土)・22日(日)のバンビシャス奈良戦から幕を開ける。会場は西宮市立中央体育館。(伊藤真弘)

 

 

マティアス・フィッシャーHCとの一問一答

―西宮というチームのどんなところに魅力を感じて就任を引き受けたのか。

 たくさんのいいシューターがそろっていること。アグレッシブなディフェンスができる選手もいると感じた。私が目指すクイックな速いバスケを展開できると思った。

―目についた選手はいたか。

 バスケは間違いなくチームスポーツ。すべての選手にドリブル、パス、シュートと、バスケに必要なプレーをしてほしい。土屋アリスター時生選手には、すでにシューティングフォーム改善のためのマンツーマン指導を行った。身体能力やポテンシャルに優れている若い選手を、正しい方向に成長できるよう手助けするのも私の責任だ。

―理想とするバスケスタイルは。

 どんなタイプの選手がいるかによって変わってくる。まずは選手をよく知って、このチームにどんな哲学やスタイルが合うかを考えたい。スピード豊かな選手がそろっているので、攻守両面でプレッシャーをかけることが重要であるとは感じている。ヨーロッパではピックアンドロール(相手守備の進路を妨げながら攻撃に移る)を多用してきた。ことわざのような言い回しだが、ボールを早く動かし、自分たちではなく「ボールに働いてもらう」ことをしていければ。

―西宮の街の印象は。

 私と妻にとって初めての日本。すべての経験が新しい。街の人たちがとてもフレンドリーなことに驚いた。買い物に行っても見たことのない商品ばかりで、欲しいものを探すのが難しいが、誰かに何かを聞くとすぐに助けてくれる。天気もよく食べ物もおいしい。自宅近くの大きなショッピングモール内の寿司屋がすでにお気に入りの場所になった。先日、チームの決起集会を西宮浜のレストランで行ったが、そこもとても気に入っている。

―シーズン成功へのカギは。

 まずはディフェンスが最も重要。ディフェンスは才能ではなく、「ハート」と「ハードワーク」でするものだ。それをすべての選手に理解してもらいたい。選手全員がチームでやるべき役割を持っている。外国籍選手2人だけが重要であることはまったくない。すべての選手が重要であることをチーム内で共有できれば、成功することは難しくない。良い感触や印象をすでに持っている。ストークスは成功できるチームだとポジティブに考えている。

渡瀬吾郎代表取締役社長(左)とともに



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