【précieux 京都】#4 白竹堂 凌風 = 京都市中京区麩屋町通り三条

precieux京都

だんだん本気になってしまう、お座敷遊び

 

写真1
お遊びだから、と笑顔が出るのは最初のうちだけ。だんだん真顔になってくる。右の着物の女性が牧さん

 

 扇子の老舗「白竹堂(はくちくどう)」は、1718(享保3)年の開業。屋号は巨匠・富岡鉄斎から与えられ、本店の看板やロゴも鉄斎によるもの。アーティストやデザイナーとコラボレーションするなど新しい試みにも積極的だ。十代目社長の山岡憲之さんから「本店からすぐの町家を改修して投扇興(とうせんきょう)と茶の湯を楽しめる場所をオープンしたばかりなので遊びに来てください」と誘われた。

凌風
麩屋町通りに面した町家「凌風」。看板が無いので、注意しないと通り過ぎてしまう

 扇子の老舗らしく「凌風」(京都市中京区麩屋町通り三条)と名付けられた町家の奥へと進む。投扇興は、毛せんの両端に対面し、桐台の上にある「蝶」と言われる的をめがけて2人が交互に扇子を投げて点数を競う、江戸時代からの伝統的な遊び。主にお茶屋のお座敷で行われてきた。扇子の要のあたりを持ってグッと押し出すように投げて小さな的を10投ずつ狙う。桐台、的、扇子の形によって点数が決まっていて(満点は100点)、その合計が多いほうが勝ち。
 担当の牧真由美さんは盛り上げ上手。お遊びなんだから、と最初は気軽に投げるが、3投目あたりから無言、真剣になってくる。手元に配られた点数表には27パターンあり、それぞれに点数が決められている。「この形は、無理に等しい」「点数の根拠がわからない」「わたしって意外と下手」などと、ヒートアップするにつれ独り言が増える。
 完全予約制で、投扇興と茶の湯(約2時間)2名で15,000円(税込み)ほか。投げた扇子はお土産としてもらえる。

 

お座敷遊び

 

※白竹堂 凌風 → https://www.hakuchikudo.co.jp/

 


◆Writing / 澤 有紗

著述家、文化コーディネーター、QOL文化総合研究所(京都市上京区)所長。

京都、文化、芸術、美容、旅や食などなどをテーマに雑誌・企業媒体誌などの編集・執筆を担当するほか、エッセイなどを寄稿。テレビ番組や出版のコーディネート、国内外の企業の京都、滋賀のアテンドも担当。万博の日本館にて「抗加齢と日本食」をテーマに食部門をプロデュースするなど、国内外での文化催事も手掛ける。コンテンツを軸に日本の職人の技や日本食などの日本文化を「経済価値に変える」「維持継承する」ことを目的に、コーディネート活動を行っている。

主催イベントとして、日本文化を考える「Feel ! 日本 -日本を感じよう-」と、自分を見つめ直しQOLを高める「Feel ! 自分-QOL Terakoya Movement ? 」を定期開催。
https://www.qol-777.com

 

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