待望の大阪公演が開幕! すべてのシーンが観客を魅了する劇団四季とディズニーの話題作『リトルマーメイド』

 想像を超えた美しい海の世界に観客を誘い、愛の力と絆を信じさせてくれる劇団四季とディズニーの新次元ミュージカル『リトルマーメイド』。2013年4月、東京での日本初演以来、名古屋、福岡で連続して公演され、大ヒットを続けている人気作が10月13日、ついに大阪にやって来た。その素晴らしさを、一足早くプレビュー公演で見た感動とともに紹介しよう。

未知の地上世界にあこがれるアリエルは、父に内緒で海で拾った使い方のわからない地上の品々を宝物としてコレクションしていた。©Disney 撮影:堀勝志古

 開演前から波の音が低く流れ、海の近くにいる気分が盛り上がる。幕が上がると、そこは海の中。フルオートメーションの最新フライング技術で、優美にしなやかに泳ぐアリエルの姿に魅了される。

 この日のアリエル役は、大阪府出身の三平果歩(さんぺい・かほ)さん。「初舞台を踏ませていただいた大切な作品が出身地の大阪で初めて上演され、それに出演できることをとても幸せに思う。アリエルは、その好奇心と勇気で自らの運命を切り開いていく、とても魅力的な女性。アリエルのように自分の可能性を信じ、作品の感動をしっかりお届けできるよう、精一杯演じたい」との抱負どおり、天真爛漫かつ現代的な魅力を振りまくキュートな人魚姫を体当たりで演じ、つやのある伸びやかな歌声を随所で披露し、魅了した。

 父である海の王トリトンと話す立ち姿の場面では、背と腹を細かく揺らめかせ、まさに魚が泳いでいるよう(腹筋と背筋、どれだけ鍛えているのかしら!)。海の魔女アースラの魔法によって、美しい声と引き換えに人間の脚を手に入れて浜辺で目覚めたシーンでは、生まれたての子牛が立ち上がろうとしてよろめく様子を彷彿させる。「転んじゃえばいいのさ」と、カモメのスカットルと仲間たちが軽快なタップダンスでアリエルを励ます「マエムキニ」……。

【作品解説】地上世界に憧れる人魚姫アリエルが、人間の王子エリックに恋をする――。アンデルセンの童話をベースに1989年にディズニーが劇場版長編アニメーションとして発表し、世界的に有名になったラブストーリーは、2008年ブロードウェイでミュージカルとして世界初演された。12年には人魚伝説の生まれたヨーロッパで、演出や装置を洗練させた新バージョンを発表。日本版は、ヨーロッパ版をもとに装置、衣装、小道具、ヘアメイクなどをディズニー側と細かく相談しながらさらにブラッシュアップ(劇団四季とディズニーの堅固なパートナーシップに基づくこの補強作業は「エンハンスメント」と呼ばれているそうだ)。世界で最も進化した「リトルマーメイド」となっている。©Disney 撮影:堀勝志古

 主人公アリエルだけでなく、登場人物すべてのキャラクターが完成され、磨かれていて本当に魅力的。海の生き物たちが勢ぞろいしてゴキゲンなナンバーを歌い上げる「アンダー・ザ・シー」は、ディズニーと四季が初めてタッグを組んだミュージカル『美女と野獣』の「ビー アワ ゲスト」のように舞台をフルに使って盛り上がりを見せる。『ライオンキング』の動物たちで驚かされたキャラクターの動きはさらに進化して、タコをモチーフにしたアースラの動きは変幻自在。双子の海ヘビ(フロットサム、ジェットサム)の滑らかな動きの足元にはローラースケートが。エビ、アンコウ、タツノオトシゴ、クラゲなど色とりどりの生き物たちのパペットが豊かな海の世界を見せてくれて、飽きない。

 子どもたちだけでなく大人たちも夢中にさせるミュージカル『リトルマーメイド』は、関西の人たちにも拍手をもって熱狂的に迎えられるに違いない。

 

 大阪四季劇場(ハービスPLAZA ENT 7階)での公演は2019年8月31日(土)分までが発売中。料金(税込み)はS席10,800円、A席8,640円、B席6,480円、C席3,240円、ファミリーゾーンS席子ども(公演当日3歳以上、小学校6年生以下)5,400円  A席子ども(同)4,320円※公演当日2歳以下は入場不可。

予約は

■WEB:SHIKI ON-LINE TICKET  http://489444.com(24時間受付)

■電話:劇団四季予約センター 0120・489444(10時~18時)

【問い合わせ】劇団四季関西オフィス TEL06・4796・6600(9時30分~18時)




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