ボーカルグループ「LE VELVETS」 “世界中の劇場を音楽で巡る”ミュージカルアルバム 11月13日(水)にリリース

 4人組ボーカルグループ「LE VELVETS(ル・ヴェルヴェッツ)」が、ミュージカル楽曲をカバーしたアルバム「WORLD MUSICAL」を11月13日(水)に発売する。メンバーのバリトン・宮原浩暢(40)とテノール・佐賀龍彦(38)がこのほど大阪を訪れ、新作アルバムの魅力や作品への思いなどを語った。

ボーカルグループ「LE VELVETS」の佐賀龍彦(左)と宮原浩暢=10月29日、大阪市北区

 2008年の結成からクラシックをベースに、ロックやポップス、ジャズなど様々なジャンルの楽曲を歌ってきたLE VELVETS。2015年から昨年にかけて「NEO CLASSIC」「CLASSIC PASSION」「Teatro Clásico」のクラシック3部作をリリースしたのに続き、今回のアルバムはミュージカルに絞り込んだ。「時が来た」(ジキル&ハイド)、「Seasons of Love」(RENT)など10曲が収録されている。

 宮原は「『世界中の劇場を音楽で巡っていく』をコンセプトに、歴史に残る名曲を中心に選曲しました。ソロでのミュージカルアルバムは多いですが、グループでの作品は少ないと思うので、ぜひとも多くの人に聞いていただきたい」と意気込む。

 佐賀は「原曲のイメージを生かしている楽曲もあれば、ガラッと雰囲気を変えているものもある。『My Favorite Things』(サウンド・オブ・ミュージック)はジャズ風に、『The Phantom of the Opera』(オペラ座の怪人)はよりロックに突き抜けたように作っていたりと新たな試みもしている」と話した。

 アルバムでは、「ラ・マンチャの男」などでミュージカル指揮者として活躍する塩田明弘を音楽監督に迎えた。「レコーディングの時にブースの外から塩田さんが指揮を振ってくれて、息を吸うタイミングやテンポ感を教えてくれた。すごくエネルギッシュな方で、一緒にやってとても刺激になった」と宮原。

 「レ・ミゼラブル」「LITTLE WOMEN~若草物語~」「ウィズ~オズの魔法使い~」など数々のミュージカルにメンバーはそれぞれ出演してきた。その積み重ねてきた経験が今作の土壌となっているという。「『民衆の歌』(レ・ミゼラブル)であれば青年が明日を夢見て、『The Phantom of the Opera』(オペラ座の怪人)であれば心に闇を抱えてなど役柄を演じるように歌ってきた。ミュージカルの出演経験がなければ、こうした歌へのアプローチはしなかったかもしれない」と宮原は語る。

 「ミュージカルの魅力を多くの方に知ってもらいたい思いと同時に、ミュージカル好きの方に僕たちのサウンドを聞いてほしいという気持ちもある。聞きやすさと、どこか耳に残るインパクトとの両立をずっと考えていた。難しい挑戦ではありましたが、そのおかげで長く愛される作品になったはず」と佐賀は自信をのぞかせた。

 初回盤(DVD付き)4,000円、通常盤3,273円(いずれも税抜き)。




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