コロンえりか 歌に平和への祈りを込めて
クリスマス・オルガンコンサート 12/24 大阪・いずみホール

今年で33回目を迎える「クリスマス・オルガンコンサート」が、12月24日(土)12時と16時の2回、大阪市中央区の住友生命いずみホール(JR大阪城公園)で開催される。いずみホールが誇る高さ10メートルものパイプオルガンの調べに乗せて、ソプラノ歌手のコロンえりかが聖なる夜の日にふさわしい音楽をたっぷりと届けてくれる。

クリスマス・オルガンコンサートに出演する、コロンえりか=11月、大阪市内で

コロンえりかは南米ベネズエラで生まれ、家族とともに10歳で来日して神戸へ。小林聖心女子学院中高(宝塚市)に在学中、阪神・淡路大震災を経験。「学校から避難所に出かけて歌った際は、涙しながら聴いてくれる人たちがいて、音楽の持つ力を実感しました。歌うことは尊い仕事だと今でも思います」と振り返る。

聖心女子大学・大学院で教育学を学び、英国王立音楽院を優秀賞で卒業。2019年東京国際声楽コンクールでは史上初めて、グランプリと歌曲部門を同時優勝するなど国内外で活躍を見せている。父が平和への願いを込めて作曲した代表曲「被爆のマリアに捧げる賛歌」も各地で歌い続ける。

「クリスマス・オルガンコンサート」は2017年以来の登場。レパートリー豊富なオルガン奏者、山口綾規とともに、世界平和が揺れたこの一年への思いを込めて、「アヴェマリア」は、バッハ=グノーとシューベルトの2曲を披露。A.アダン「オー・ホーリー・ナイト」もオルガンとの共演で歌うほか、 J.Sバッハ「目覚めよと呼ぶ声ありBWV645」などのオルガンの独奏も予定されている。「来年への希望を込めて精一杯歌いたい」とコロンは話す。

後半は映画音楽特集。「ムーン・リバー」「見上げてごらん夜の星を」「『オズの魔法使い』より オーバーザ・レインボー」など、名画でおなじみの楽曲をソプラノとオルガンのオリジナルアレンジで聴かせる。コロンは「新鮮な驚きもあり、絶対に楽しいと思いますので、たくさんの人に聴いていただきたい」と期待する。

「いずみホールのパイプオルガンは素晴らしい」と話す

いずみホールのパイプオルガンの響きにいつも魅せられるというコロンえりか。空気の中を音が伝わって感動が広がるのは、リアルなコンサートならではの良さだと話す。「楽器に包まれたような美しいホールで、素敵なクリスマスをご一緒しませんか」

料金は5,000円(全席指定、未就学児入場不可)。問い合わせは電話0570・200・888、キョードーインフォメーションへ(11~18時、日祝休業)。

コロンえりかのインタビューは、YouTubeチャンネル「LIVE LIFE」で公開中。
https://www.youtube.com/watch?v=2SYkbM39H9o




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