ピッコロ劇団第75回公演「三文オペラ」2月17日(金)~19日(日)、チケット発売中

松本修さんの台本・演出で、ブレヒトの傑作音楽劇「三文オペラ」を上演

1994年(平成6年)に設立された全国初の県立劇団「兵庫県ビッコロ劇団」が関西で活躍する演劇人の力を結集して上演するプロデュース公演の 第14弾は、ブレヒトの「三文オペラ」。

ピッコロ劇団の演出は15年ぶり3度目となる松本修さん(MODE)。台本も手がけ「翻訳している谷川道子さんのブレヒトらしい表現は変えることなく、しかし、少し説明セリフを省略する、歌詞も内容が伝わりやすくするなどして、ハイテンポで、現代の演劇やドラマを観ている方の感覚にも合うような演出でお届けしようと思います」と製作発表会見で語った。

前列左から、メッキース役・岡田力、台本/演出・松本修、ピーチャム役・孫高宏
後列左から、ブラウン役・吉村祐樹、ジェニー役・平井久美子、ピーチャム夫人役・木下菜穂子、ポリー役・松下美波

95年前に作られ、舞台は19世紀ロンドン
しかし、現代劇かと思うほど、今の日本の世相を映す

松本さんは「この作品は正直いって『明るくないテーマ』を題材にしている。まるで現代劇かと思うほど、今の日本の世相を映している。それなのに、めっちゃノリの良いご機嫌な音楽劇を作り上げたブレヒトとクルト・ヴァイル(音楽)。今回の公演はピッコロ劇団の劇団員に加え、オーディションによる関西俳優陣が加わった。批判精神や笑いの力で生き抜く関西人のパワーを満喫できる舞台になる」と話した。

さらに、製作発表会の最後には出演者による劇中歌「第2幕フィナーレ メッキース・ジェニーのコーラス」が披露された。

稽古は始まったばかりというが(1月12日取材)、俳優陣の迫力ある声と熱い歌詞が、発表の場を舞台に変えた。

♪ どうすりゃ悪いことせずに まともに生きられるか
偉そうに説教せず まずは食い物よこせ

歌だけでなく、ダンスもあり、俳優陣は稽古がここから大変であるが「ピッコロ劇団はファミリー劇場などでいつも歌と踊りを披露している。準備はできている」「今回初めて参加してくれる俳優も芸質が違うからこそ、合わさった時に面白いものが生まれる」「舞台美術の加藤登美子さんから、どんな舞台装置になるか聞いて、もうワクワクしている」「母親を生命力のある人として描くブレヒト。河内育ちの自分らしい母性を出したい」など、俳優からは、次々とこの作品を届ける思いがあふれ出した。

世界各国で現代も多く上演される傑作音楽劇を、今回は「兵庫県立芸術文化センター」で楽しんでほしい。

■公演日時・チケット
2023年
2月17日(金)19時
18日(土)11時/16時
19日(日)11時/16時
※開場は開演の30分前

全席指定
一般 4,500円、大学生・専門学校生 3,000円、高校生以下 2,500円
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※ピッコロサポートクラブ会員は会員種別により招待または1割引

■会場
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町2-22
阪急西宮北口駅南改札口すぐ JR西宮駅より徒歩約15分(阪急バス7分)

■詳細は下記ホームページで
https://piccolo-theater.jp/event/13458/

■予約
芸術文化センターチケットオフィス ℡0798・68・0255
ピッコロシアター劇団 ℡06・6426・8088




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