プロ野球チームの剛腕スカウトを主人公とした野球漫画をドラマ化した連続ドラマW-30「ドラフトキング」（毎週土曜午後10：00～放送・配信中）。その年のNo.1選手となる“ドラフトキング”の獲得を目指し、全国から埋もれた原石を発掘するスカウトたちの熱き戦いに迫る。ドラマで、フリーライター・美嶋瞳役を演じたのが、日本舞踊紫派藤間流の家元で、数々の人気ドラマに出演するなど女優としても活躍する藤間爽子さんだ。今回、阪神甲子園球場で人生初の始球式を終えた藤間さんにお話を伺った。
―アマチュア野球を追うフリーライター・美嶋瞳役を熱演されていますが、オファーを受けたときの心境は？
お恥ずかしい話ですが、実は野球について全然知らなくて……。詳しい友人から野球講習会を受けてルールを教えてもらい、実際に東京ドームや明治神宮野球場にも足を運んで試合も見に行きました。生で観戦すると本当に面白くて、お酒を飲みながらの応援も体験できて、皆さんがハマる理由がわかったような気がしました。
どんどん新しいことを経験したり知ることができるから役者は面白いなと改めて思いましたね。
―ムロツヨシさん、宮沢氷魚さんはじめ、共演者も豪華な面々ですね。
本当にキャラクターの濃い方ばかりで(笑)。ムロさんも氷魚くんも大の野球ファンで、他のキャストの皆さんもほとんどが野球好き。そんな中だったので、現場でキャストの皆さんに色々と聞いて教えてもらってました。ムロさんと氷魚君はたまにコアな話になっていって、横でポカンとなったりしていました(笑)。
―フリーライター・美嶋瞳の役をご自身から見てどういう人物だと思いますか？
一見クールで、結構淡々と物事を話していくキャラクターだけれど、実はすごく野球が大好きで、内に持っている熱いものがどこか見え隠れする瞬間がある。その熱い思いをメガネの奥にある瞳で表現できたらと意識して演じていました。
―藤間さんのドラマのおすすめポイントは？
毎話、色々な野球選手にフォーカスを当てていきますが、選手役は野球経験のある役者の方たちが野球オーディションを受けてきているので、野球シーンが本当にガチで、迫力がすごい。そこが見どころなのでぜひ注目してほしいですね。
―日本舞踊の家元と女優の二刀流で活躍されていますが、今までに影響を受けた方やお仕事はありますか？
今年の3月に野村萬斎さん演出の「ハムレット」に出演しました。萬斎さんは狂言の家生まれ、幼いころから古典を修行する一方、海外留学にも行ったり、最近ではオペラの演出もされたりしている。根底にはちゃんと狂言があるけれど、一つのことにとどまらず色々なことにチャレンジしている姿が私にはすごく刺激的でした。
私も自分の興味があることに柔軟に取り組んでいきたいですね。舞踊家として、女優として、どちらに偏るとかではなく、一人の表現者としての自分をお客さんに楽しく見ていただけれたらと思います。
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