日本中学生新聞の川中だいじ記者と主人公・畠山理仁さんがトーク~12/15関西で公開「NO選挙,NO LIFE」大阪先行上陸イベント

選挙の取材をライフワークとしながら「候補者全員を取材できるまで記事は書かない」ことを信条とするフリーランスライター、畠山理仁(はたけやま・みちよし)50 歳。早稲田大学在学中から取材活動を始め、国政から地方選、海外まで、選挙取材歴は25年を超える“とんでもない”人物だ。第15回開高健ノンフィクション賞を受賞した畠山の著書「黙殺~報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い~」(2017年、集英社)を読んで、その面白さに驚愕したのは、ドキュメンタリー作品を手掛ける前田亜紀監督。「寝食を忘れて選挙現場にまい進する畠山さんの肩越しに見たら、どんな世界が見えるのか」と、カメラを向け始めた……。

そんな畠山の選挙取材の様子がつぶさにわかる「NO選挙,NO LIFE」が、関西では12月15日(金)から京都シネマ(阪急烏丸)で、16日(土)から第七藝術劇場(阪急十三)と元町映画館(各線元町)で公開される。映画で畠山が取材したのは、2022年7月の参院選・東京選挙区、そして沖縄知事選。先行して11月18日から公開された東京では好評を博し、すでに全国50館を超える劇場での公開が決まっているという。

関西での公開に先駆けて12月8日、なんばパークスシネマで「NO選挙,NO LIFE」大阪先行上陸イベントが行われ、約100人が参加。先行上映と上映後のトークイベントを楽しんだ。

トークイベントに登壇したのは、本作の主人公・畠山理仁さんと前田亜紀監督、畠山さんを取材の「師」と仰ぐ日本中学生新聞の川中だいじ記者(あと3日で13歳になる中学1年生!)。司会は本作のプロデューサーで、「国葬の日」が公開中の映画監督の大島新さん。

 

畠山理仁さんは自前の投票箱を肩に担いでステージに登壇した。(左から)大島新さん、前田亜紀監督、畠山さん、川中だいじ記者=12月8日、なんばパークスシネマで

川中だいじ記者が「英語の授業で『リスペクトしている人をみんなに英語で紹介する』という課題があった時、僕は畠山さんを紹介しました」と話すと、会場がどよめいた。

大島プロデューサーが「ほかのクラスメイトはどんな人を紹介していたの?」と聞くと「野球選手や芸能人が多かったかな?」。

「大谷翔平選手とか? 畠山さんのすごさは、みんなに伝わったの?」

「僕の英語力の問題で(笑)、なかなかうまくは伝わりませんでしたが、畠山さんがどれだけ心がきれいで優しいかをアピールしました。それで、友達が一人、畠山さんのファンになってくれて、今日のイベントにも来てくれました」(会場拍手)

畠山さんが「川中記者は感度が高くて、行動力もある。今年4月に彼から『畠山さんは広島サミットの取材を申し込みましたか?』とLINEで聞かれました。僕は申し込んでいませんでした。サミットの取材は断られたんだよね?」「はい、学生だからダメだと言われました」「理由になってないですね!」。

 

その後、川中記者は堺市長選を取材したエピソードや、誕生日の友達に贈るバースデーカードに「18歳の投票権獲得まで、あと5年だね」とメッセージを書いている話などを紹介。畠山さんの選挙前の10か条の一つ「取材して応援したい候補者ほど、厳しい目で見るべし」に感銘を受けていると話した。

畠山さんは「日本の選挙の投票率は50%に満たないことが多い。つまり選挙は固定化されたメンバーの中でしか戦われていない。これでは競争原理が働きません」と問題点を指摘。「候補者たちは訴えたい政策がある。選挙期間中の候補者は有権者との対話を求めていますから、ぜひ彼らに声を掛けてほしい」とアピールした。

 

前田亜紀監督は「50歳での引退を口にしていた畠山さんですが、映画を見た人から『もっとやってくれ』とエールをもらって考え直しています。それでも時々気持ちが揺れ動くようですから、たくさんの人たちに映画を見てもらって、畠山さんが選挙取材をこれからも続けられますようにお願いします」と結んだ。

登壇者たちは映画の大ヒットを祈願して「ガンバロー三唱」で締めくくった

「NO選挙,NO LIFE」公式サイトはコチラ https://nosenkyo.jp/#modal

 




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