大阪梅田ツインタワーズ・サウスが開業
阪神百貨店の建て替えも完成 オフィスフロアは健康志向で

大阪・梅田の新しい大型複合ビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が竣工し、3月24日から高層部分のオフィスゾーンの利用が始まった。これにより、阪神電鉄と阪急電鉄が2014年から進めてきた大阪神ビルディングと新阪急ビルの建て替えが完了。御堂筋を挟んで北向かいにある阪急うめだ本店が入居する「大阪梅田ツインタワーズ・ノース(梅田阪急ビルから改称)」とともに、新たなランドマークとなりそうだ。

「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が開業した

阪急阪神不動産が開発業務を担当した新ビルは、地上38階、地下3階建て。大阪神ビルディングと新阪急ビルの間を通る道路上空を活用し、両ビルを一体的に建て替えることで、御堂筋の北の起点にふさわしい高度な都市機能と良好な景観を併せ持つ上質な街づくりをめざしてきた。延床面積は約26万平方メートルと巨大。地下2階から地上9階は阪神梅田本店が入り、11階から38階はオフィスが占める。11階にはカンファレンスホール「梅田サウスホール」もできた。

12階はオフィスワーカー専用フロアとなっている

オフィスで働く人たちのサポートや健康増進に力を入れるのが特色で、12階に入居企業の勤務者専用のサポートフロア「WELLCO」を設置。栄養士が監修した健康的な食事が取れるカフェや、打ち合わせから個人の仕事まで多様な使い方ができるラウンジ&ワークスペースがあるほか、リフレッシュや運動不足の解消につながるフィットネススペースも造られた。

オフィスフロアは約3,500㎡の無柱空間で広々としている

断熱性やエネルギー効率の高い設備を導入。自然換気システムやLED照明、太陽光発電なども取り入れ、感染症対策には混雑監視システムも役立てる。低層部の百貨店の外壁はアルミパネルで二重とし、パネルの間には六甲山系や淀川水系に自生する樹種を植栽。夜は光と影をコントロールし、木立が息遣いしているようなライトアップの演出も施すという。

阪神梅田本店は4月6日にグランドオープン。地下、地上、ペデストリアンデッキの3層で周囲のビルや駅とも結ばれ、梅田の街の回遊性も高まった。阪急阪神グループでは、ビジネス、暮らし、エンターテインメントが集積する梅田から、もっとワクワクする毎日を発信していきたいとしている。




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