秋深まる奈良で幻想の夜
春日大社・興福寺・元興寺で特別参拝 11/26までの金曜・土曜

深まる秋に、古都・奈良の夜を堪能できる「秋夜の奈良旅 2022」が世界遺産の春日大社、興福寺、元興寺で、11月26日(土)までの毎週金・土曜日に開催されている。

春日大社で夜間特別参拝が始まった

3回目を迎える今年は、春日大社で摂社・若宮社の社殿の大修理と調度品の調製などをする式年造替が行われるのを祝い、国宝の本殿の夜間特別参拝と、「春日若宮御造替奉祝万燈籠」が土曜日限定で行われている。5日にあった報道公開では、日が落ちるに連れ、朱塗りの境内に三千基ある石燈籠と釣燈籠に浄火が次々と点灯。その幻想的で美しい光景に訪れた観光客は見とれていた。ロウソクの灯りが境内を彩る「燈花会」も同時開催されている。

春日大社を幻想的に彩る「燈花会」

興福寺では、国宝・北円堂の夜間特別参拝のほか、仏師・運慶作の国宝・弥勒如来坐像や、無著(むじゃく)・世親(せしん)菩薩立像が拝観できる。夜間の特別公開は21年ぶりという。

元興寺では国宝・極楽堂の夜間特別参拝と、普段は非公開の国宝・禅室の扉が開放され、奈良の社寺にゆかりのある須田剋太の作品が灯で照らされる。

春日大社は期間中の土曜日、興福寺・元興寺は期間中の金・土曜日に公開。興福寺は拝観料、元興寺は特別拝観料が必要。期間中の土曜日の夜間に、この3社寺を移動できる「世界遺産3社寺周遊バス」(1回100円)がJR・近鉄奈良駅経由で今年初めて運行されているほか、夜間参拝の前に利用しやすい「奈良若草山トワイライト・夜景観賞バス」(JR奈良駅16時、近鉄奈良駅16時5分発)も期間中の土日に運行中。特別ツアーなども催行されている。

問い合わせは電話0742・30・0230、奈良市観光協会へ。
https://narashikanko.or.jp/topics/syuyanonaratabi/




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