古都奈良で「珠光茶会」 茶の文化と心に親しんで
8社寺5施設 4年ぶり点心席も

茶道の源流ともいえる「わび茶」を創始した室町時代の茶人、村田珠光が奈良出身であることにちなみ、お茶文化に親しむ「第十回  奈良大茶会 珠光茶会」が2月6日(火)~12日(月・振休)、奈良市内の8社寺と5施設で開かれる。

凛とした冬の古都の風情を味わいながら、茶の湯の華を開いた奈良の魅力を感じられる企画。春日大社、東大寺、元興寺、大安寺、唐招提寺、薬師寺、法華寺の各社寺と、奈良町にぎわいの家、八窓庵(奈良国立博物館内)、名勝大乗院庭園文化館、なら工藝館、鹿の舟「繭」の各施設が会場になる。参加茶道流派は、表千家、裏千家、武者小路千家、遠州流、石州流、薮内流、宗徧流。

今年は第10回を記念し、2月7日(水)には表千家 第十五代家元の千宗左宗匠を迎え、珠光茶会では初めて特別茶席を西大寺で実施。西大寺本堂で同宗匠による献茶式も同日行われる。またお茶席がある一部会場で点心席が4年ぶりに復活する。

お茶会は会場と日時ごとに種類があり、【特】20,000円、【壱】5,000円(点心あり)3,000円(点心なし)、【弐】1,500円、【参】1組2,000円など。2月6、7、10、11、12日の各会場では、お茶どころのグリーンウェーブ月ヶ瀬による大和茶のふるまいと販売もある。2月10日(土)には特別ツアー「建築士と巡る『ならまちの茶室』散歩」、11日(日・祝)には「子ども日本茶教室」も予定されている。

「珠光茶会」の記者会見に出席した関係社寺の皆さんと仲川げん・奈良市長(後列中央)

11月に奈良市役所であった記者会見に出席した珠光茶会実行委員会長で大安寺の河野良文貫主は、「相手への気配りや思いやりなど、お茶の心が伝わることを願います。一期一会のお茶会を楽しんでいただきたい」と話した。奈良市の仲川げん市長は「長い時間をかけて受け継がれてきた奈良のお茶にまつわる文化をさらに発展させていく契機に」と期待を寄せた。

詳しくは珠光茶会のWEBサイトへ。売り切れのお茶会もあるので確認を。
http://jukotea.jp/




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