伊丹・猪名野神社で手作りマルシェ 12月17日(月) クラフト、アート作品、古本など約30店 作家との出会い楽しんで

 アートやクラフト雑貨、古書などがカラフルにそろうマルシェ「猪名野神社の市」が、12月17日(月)、猪名野神社(JR・阪急伊丹)の境内で開かれる。神社の名前にちなみ、17(いな)日に不定期で開き、今回で9回目を迎える。

毎回、境内だけでなく、参道にも店舗が並ぶ(写真は2017年3月)

 約30店舗が出店。作家の思いが込もったオリジナルのかばんや帽子、木工雑貨、アクセサリー、イラスト、ポストカードなどがずらりとテントのブースに並ぶ。チョコレートなどのスイーツも買え、神戸などで活動するバイオリニスト籠谷紗希さんのミニライブ(午前・午後、計2回予定)や古書コーナーでトークイベント(11時・12時・14時)もある。

 同市在住のクリエイターを中心に8人でつくる実行委員会が、2017年3月から約3カ月に1回のペースで開く。2015年に神社の一画を借り、前身の本のイベントを開いたのが始まりで、神社関係者も協力。今では平日の場合で500人、休日の場合で千人ほどが訪れる。阪神間だけでなく、神戸や滋賀から来る人もいるという。

作家の土井仁美さん(写真左)と、実行委員会のメンバーの一人、三皷由希子さん。イベント会場となる猪名野神社で参加を呼び掛けた

 市内で古書店「みつづみ書房」を開く実行委メンバーの三皷由希子さん(52)は、「マルシェを定着させることで、神社から延びる宮ノ前通りを中心にこの地で新たなにぎわいを創出したい。工芸センターやクラフトショップなどもある伊丹を、“作家のまち”として発信できればうれしい」と話す。

土井さんが制作した布小物の数々。両手に持っている髪留め(500円)が特に人気のよう

 同市で生まれ育った布小物作家の土井仁美さん(52)は、4回目から出店を続けている。青森県・津軽地方の伝統技法「こぎん刺し」を用いて手作りした髪留めやブックカバー、がま口ポーチなど50点ほどを出品。麻布の粗い目を塞いでいくように糸を刺してできる味わいのあるデザインが好評で、毎回20点ほどが売れる。「前にうちで購入したものを見せてくれたり、かばんに肩掛け用の紐を付けてほしいといったリクエストを受けることもあります。お客さんの生の声を聞ける機会は、作家にとっても貴重です」と魅力を語る。マルシェで知り合った作家の紹介で、湊川神社(神戸市中央区)の手作り市にも参加。マルシェが作家の活動範囲を広げる役割も果たしている。

 9~16時。雨天決行・荒天中止。問い合わせは同実行委員会、info@inano-ichi.comにメールで。




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