誰でも参加できる 世界的な スポーツ大会
ワールドマスターズゲームズってなに?

 大成功に終わったラグビーW杯。そして2020年の東京五輪へ。今、スポーツ界が活気づいています。さらに21年、それに続くビッグイベント「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」が行われるのを知っていますか? 特徴は、世界中のスポーツ愛好者が競うその規模だけではありません。自分もその一人として参加できる身近さが魅力の、世界最大級のスポーツ祭です。(伊藤真弘)

 

アジア初開催 生涯スポーツのお祭り

ワールドマスターズロゴ

大会マスコット〈スフラ〉
大会マスコット
〈スフラ〉

 WMGは、4年ごとに世界各地で開催される生涯スポーツの国際総合競技大会。「人生を豊かにするスポーツ」を大会のコンセプトに掲げ、1985年の第1回トロント大会を皮切りに、これまで延べ17万人のスポーツ愛好者が参加している。
 第10回大会となる「WMG 2021関西」はアジア初開催。国民の幅広いスポーツ参加を促進し、「生涯スポーツ社会」の実現を目指す国の政策にも拍車をかけるイベントだ。2021年5月14日から30日まで近畿と岡山、鳥取、徳島、福井の計10府県の会場約100カ所で35競技59種目が行われ、過去最大の国内3万人、海外2万人の参加が目標。近畿とその周辺県を会場に広域で行われるため、スポーツと観光を融合させたスポーツツーリズムによる地域活性化への期待も大きい。

 

「みる」から「する」へ

武井壮
武井壮さんは「スケジュールが許す限り、できるだけたくさんの種目に出たい」と大会の盛り上げを誓った

 WMGには、おおむね30歳以上なら誰でも参加できる。どの競技でも年代別あるいは経験別の細かなクラス分けがされており、年齢や競技経験、熟練度にとらわれず、臆することなく様々なスポーツを満喫できるのが特徴だ。
 例えば、陸上競技の種目の中には、男女とも30歳から5歳刻みで分けられ85歳以上のクラスが設定されているものも。野球などチームスポーツでは、個人で参加登録した場合もいずれかの参加チームに振り分けられてプレーを楽しめる。第一線を退いたアスリートの参加も多く、往年の有名アスリートと同じフィールドで競えるチャンスも。未経験でも興味の湧いたスポーツがあれば、WMGを自らの“デビュー戦”にすることもできる。スポーツを「みる」側から「する」側へいざなってくれる絶好の機会が、2年後のWMGなのだ。

 

大会エントリーは来年2月1日から

 開催の機運を盛り上げようと11月に大阪市内で行われた決起大会では、来年2月1日からの大会エントリー方法や参加料金のほか、延べ6万人のボランティアを募集することも発表された。決起大会には大会応援大使でタレントの武井壮さんらが出席。武井さんは「スポーツになじみのない人でも、東京五輪で興味のあるスポーツを見つけ、WMGで実際にやる楽しみを味わってほしい」と参加を呼び掛けた。開会式は京都市で、閉会式は大阪市で行われる。

ワールドマスターズ
決起大会には武井壮さん(左から2番目)、朝原宣治さん(右から2番目)ほか, 新たにアンバサダーに就任した元プロ野球選手の小田幸平さん(左から3番目)、 山村宏樹さん(右から3番目)も駆け付けた=ホテルニューオータニ大阪

 

開催都市

大会エントリー情報

  • エントリー
  • パソコンまたはスマートフォンで、大会公式サイトから申し込み
  • 参加料金
  • 15,000円(59競技種目のうち5競技種目まで出場可能)
  • 一般エントリー期間
  • 2020年2月1日(土)10時から ※ボランティアは現在募集中
  • 詳細は公式サイト
  • https://wmg2021.jp/

 

前回大会(2017年・オークランド)から

前回大会 ニュージーランドのオークランドで行われた2017年の第9回大会では約100カ国・28571人のスポーツ愛好者が参加。昼間、競技場で知り合った人どうしが、夜も食事を囲んで交流を深める光景が各所で見られたという。スポーツを愛する世界中の仲間と知り合い、絆が生まれるのも、WMGの魅力だ。




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
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