住み心地もニューノーマルに

すっかり定着した「ステイホーム」に「テレワーク」。家で過ごす時間が長くなった新しい日常のもと、よりよい住み心地を改めて追求してみませんか。講演や執筆活動を通して安心・快適な暮らしのノウハウを発信する株式会社わらっく代表取締役の室龍二さんと一緒に考えましょう。(伊藤真弘)

健康住宅ディレクター 室 龍二さん


むろ・りゅうじ 株式会社わらっく 代表取締役
安心・快適な暮らしを経済的に実現するとっておきのノウハウを紹介する次世代住宅仕様のアドバイザー。新築・リフォーム・模様替え検討者向けにセミナーを積極的に開催。月刊誌「住まいとでんき」(日本工業出版)では 5 年以上連載を続け、新しい情報を発信し続けている。

 

間仕切りできなければ「視線」で解決

新型コロナによる外出自粛や在宅勤務の拡大は、住まいに新たなシーンをもたらしました。平日の昼間から家族が一緒に過ごし、仕事場の一つとして使うようになった人は多いはず。生活様式の変化に合わせ、住まいの環境もひと工夫したいですね。

家族との生活の場である家が仕事場になるのですから、仕事と家庭を区別するための「間仕切り」は必要です。書斎や独立した仕事スペースを設けられれば良いのですが、「そんな場所はない」「リビングで仕事している」という声も聞きます。これだと仕事をする人、家事をする人、くつろぐ人がお互いに存在が気になり、息が詰まってしまいそうです。

いきなり間取りを変えるのは難しい時におすすめなのが、カーテンによる間仕切り。最近は簡単に設置・取り外しができるカーテンレールも売られています。人の気配は感じるものの「嫌な気配ではない」空間を創出できます。収納場所を仕事場にしたり、本棚やカラーボックスなど収納の配置を少し変えるだけでも、間仕切りの効果は期待できます。意図的に「視線をそらす」方法もあります。仕事の間は家族それぞれに、テレビや読書、おもちゃなどの何かに没頭・集中してもらい、存在が気にならないよう視線をそらしてもらうわけです。ほどよい音量の音楽も、お互いの存在や生活音をやわらげるのに役立ちます。

 

遮音への対策は住み心地アップにも

テレワークで通信環境の弱さを実感した人もいるでしょう。これを機に安定した通信環境を整え、仕事やステイホームをより充実させましょう。役立つのがGoogle Chrome(グーグルクローム)の「インターネット速度テスト」機能です。今いる場所の電波状況を計測できるので、各部屋で測り、弱い所は中継器や有線LANで補強しましょう。

 

遮音も重要です。集中できる環境を作れるだけでなく、室内の電話やテレビ会議の声が窓から漏れているかもしれません。対策は防音タイプのカーテンに変えたり、居室の換気レジスターに吸音材を入れると効果的です。仕事時だけ雨戸を閉めるのもいいですね。
実はこれらの方法は、遮音だけでなく住まいの気密性と断熱性を高め、光熱費の削減にもなります。音と熱は同じ場所から漏れるのです。働き心地と住み心地を高める一挙両得の対策です。

私は郊外の住宅地に住んでいますが、テレワーク導入で都心に出る機会が減りました。気分転換に近所を散歩する機会が増え、昔ながらの商店や食堂、貸農園など、今まで見逃していた街の表情に気づくこともしばしばです。自分が住む街への愛着が増すことも、これからの住み心地を左右するのではと感じています。

 




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