来年5月のワールドマスターズゲームズ 1年程度延期の方針を決定 22年5月を目標に

関西を中心に10府県の広域エリアで行われる世界最大級の生涯スポーツ祭「ワールドマスターズゲームズ」(WMG)の組織委員会は10月28日、大阪市内で理事会を開き、2021年5月14日~30日に予定されていた開催を、新型コロナウイルスの影響により1年程度延期することを発表した。11月4日にスイスで開かれる国際マスターズゲームズ協会の総会で提案し、異論がなければ正式に延期が決定する。同一の大会と認識してもらうため大会名称は現行のまま「ワールドマスターズゲームズ2021関西」とし、2022年5月の開催を目指す。当初の参加目標人数5万人(国内3万人、国外2万人)や実施競技数(35競技)も変更しない。

組織委員会長の井戸敏三・関西広域連合長(兵庫県知事)は「競技開催だけならやり遂げられるが、生涯スポーツ愛好者が一堂に会して交流しながら競い合い、競技後は観光も楽しんでもらう、というWMGの大会理念そのものをまっとうするには、来年5月の開催は厳しいと判断した」と会見で述べた。

井戸敏三会長。「準備期間が1年延びたことをポジティブにとらえ、感染予防対策などに有効に活用したい」とした=10月28日 大阪市内で

大会には現在1万4000人以上がエントリーしている。延期にあたって、日程や会場など競技別実施要項の更新は年内をめどに決定・公表し、再エントリーを開始する予定だ。既エントリー者の出場枠は維持する仕組みを構築していくという。




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