おいしく健やかに
日本茶でほっと一息

寒さが少しずつ和らぎ、ほっとする季節。「おうち時間」で出番が増えた「お茶」の健康面でのメリットを神戸大学大学院・芦田均教授に聞きました。おいしい飲み方も紹介します。
(鈴江元治)

 

「カテキン」で血糖値抑制 先人の知恵を暮らしの中に

お茶にはカテキンという成分が含まれているのは多くの方がご存じですね。カテキンは植物が光合成をする時に作られるポリフェノールの一つで、お茶の色や苦みや渋みのもとになる成分。産地や品種によって異なりますが、紅茶やウーロン茶などに比べて多くのカテキンを含んでいます。

私が最も注目しているのが、血糖値の抑制効果です。カテキンは血液中のブドウ糖を筋肉細胞に取り込む際に働くたんぱく質(GTU4)の動きを促進。血糖値が上昇しにくいことが研究でわかりました。

また、食べ物と一緒にカテキンを摂取すると、脂肪の吸収が穏やかになることも明らかになっています。カテキンの一種であるメチル化カテキンは、細胞の過剰な免疫反応とヒスタミンの放出を抑えるため、アレルギー予防の面でも期待されています。

ただ、カテキンは、すぐに効果が出るものではありません。鎌倉時代に中国からお茶が伝わって以来、私たちの祖先が知らず知らずのうちに食習慣にしてきたように、継続して日常の中で取り込むことで健康に寄与しています。

お茶をいれて時間や会話を楽しむ心のゆとりも大切にしていきたいですね。

 

神戸大学大学院 農学研究科
芦田 均 教授

食品成分が健康を維持する機能を研究している。2018年には丹波産黒大豆の健康増進効果を証明し、兵庫県科学賞を受賞。日本政府観光局のアンバサダーとして、神戸への国際学会の誘致にも取り組む。

 


 

おいしいお茶の飲み方は?

日本茶のおいしい飲み方を、日本茶インストラクターで、豊中市でカフェを開く石崎きぬよさんに聞いた。

 

しっかり沸騰 湯温にひと手間

(1)水を約5分しっかり沸騰させます。不純物や空気を抜くことで口当たりがまろやかに。

(2)煎茶(せんちゃ)の場合、お湯は約70度がおすすめ。渋みを抑えてうまみが広がります。マグカップや湯飲みを複数使い、お湯を移し替えて湯温をダウン。1回移すごとに約10度下がるので、煎茶の場合は、やかん→急須→マグカップ→湯飲みと3回が目安です。

(3)適温になったら、茶葉を入れた急須に戻します。1人分は約3グラム、2人分は約5グラム。約1分置き、茶葉が開き始めたら飲み頃です。2煎目以降は湯温を上げます。すぐにお茶が出るので時間は半分に。

(4)湯飲みに最後の1滴まで注いだら、急須のふたを少しずらしておくと茶葉が蒸れず2煎目もおいしくいれられます。

(5)うまみ成分を引き出したい玉露は50度程度でじっくり。玄米茶やほうじ茶は100度の熱湯を使うと、香りや渋みの成分が楽しめます。

「お茶は飲むだけでほっとできてリラックスには最高。急須でいれるお茶の魅力を見直してほしいですね」と石崎きぬよさん。お店では約30種類の日本茶を提供している。

日本茶カフェ&ショップ
茶ら咲~sa-la-sa~
豊中市服部元町1-7-13(阪急服部天神からすぐ)
TEL06・7502・5759
(11:30~19:00、月曜、第2・4火曜休み)




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