いずみシンフォニエッタ大阪定期演奏会 人気ピアニスト小菅優が「シャーマン」を再演!

住友生命いずみホールの専属オーケストラ「いずみシンフォニエッタ大阪」の第47回定期演奏会が2022年2月5日(土)に開かれる。世界で活動するピアニストの小菅優が出演。同オーケストラの音楽監督である西村朗が作曲したピアノ協奏曲〈シャーマン〉を演奏する。11月に行われたリモート記者懇談会に二人が登場し、抱負を語った。

小菅優 ©Marco Borggreve

 

大阪出身の作曲家、西村朗が音楽監督を務め、関西にゆかりのある奏者が集まった「いずみシンフォニエッタ大阪」は、現代音楽の演奏を中心に活動する1管編成が基本の室内オーケストラだ。第47回となる今回の定期演奏会は、世代の違う日本人作曲家による作編曲作品3曲を演奏する。

 

一つは、同団が不定期に実施している「関西出身若手作曲家委嘱プロジェクト」の第8弾として、京都府出身の坂田直樹に委嘱した新作〈残像の器〉を初演。記者懇談会では、現在フランスで活動する坂田が、強い光を目に受けたときの残像効果からインスピレーションを得たという新曲について「残像のような余韻、はかなさをデリケートな音で表現しました。作曲家として初演が楽しみ」とビデオメッセージを寄せた。

坂田直樹©KeÏta Nakagawa

 

また、作曲家の川島素晴がバルトーク〈管弦楽のための協奏曲〉を室内管弦楽用に編曲した特別版も披露。大編成のオーケストラのために作られた傑作を、少人数編成の同楽団がいかに演奏するかが聴きどころだ。

 

さらに、注目を集めているのが、西村が作曲したピアノ協奏曲〈シャーマン〉。2004年のドイツでの世界初演でソリストを務め、現在は世界的なピアニストとなった小菅優が18年の月日を経て、このたび再演する。同曲を「小菅さんをイメージして書きました」という西村は、「初めてお会いしたのは、まだ小菅さんが10代のころ。その時からシャーマン的なオーラがありました。それが作曲の源泉。小菅さんには音楽でしか表現できない何かスピリチュアルなものを感じる、僕にとっては今なおミステリアスな存在。初演から18年を経て、ご自分の世界をどう深められているか、とても楽しみです」と〈シャーマン〉再演への期待を語った。

西村朗©東京オペラシティ撮影:大窪道治

 

小菅は「21歳の初演は貴重な体験でした。今は子どものころの思い出みたいにも感じます。楽譜に西村先生がおっしゃった“針のような音”“氷のような音”という書き込みがあって、当時とてもイメージが沸く作品だと感じました。自分がトランス状態となるような内面的な曲が、オーケストラと一緒になってワイルドに鳴り響くのは、お客様も新鮮に感じられると思います。ライブだから感じられる西村先生の世界観、一期一会の体験を楽しんでいただきたい」と観客へのメッセージを送った。また、「若いころよりも今の方が音の力に幅があると感じますし、音色の変化もつけられると思います。シンフォニエッタ大阪との共演も楽しみです」と意欲を見せた。

飯森範親©山岸伸

指揮は〈シャーマン〉世界初演でも指揮を務めた常任指揮者の飯森範親。早春にふさわしい、荘厳で生命力あふれる名曲のコンサートに、足を運んでみては?

 

■いずみシンフォニエッタ大阪第47回定期演奏会「協奏燦然!」

■日時:2022年2月5日(土)16時開演(15時15分開場、15時30分プレコンサート、15時45分プレトーク)

■会場:住友生命いずみホール(JR大阪城公園駅から徒歩5分)

■料金:一般5,500円、学生1,000円

■ユースシート招待:小学生以上18歳以下限定。先着順・限定数。

申し込み・問い合わせは、住友生命いずみホールチケットセンター06・6944・1188(10時30分~17時火・日・祝休み)まで。

 




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