地域医療と命を見つめる 溝渕雅幸監督最新作「明日香に生きる」

「命」や「最期のあり方」をテーマにしたドキュメンタリー映画を精力的に製作する溝渕雅幸監督(60)の最新作「明日香に生きる」が完成した。2月24日(金)からのTOHOシネマズ橿原(奈良)を皮切りに、大阪・京都・兵庫ほか全国で順次上映される。

「いのちがいちばん輝く日」(2012)、「四万十 いのちの仕舞い」(2017)、「結びの島」 (2020)に続く、溝渕雅幸監督の劇場公開用映画第4弾となる今作の舞台は、奈良県明日香村。そこに暮らす人々と、村民の生活を支える「明日香村国民健康保険診療所」の医師とのふれあいを、2021年10月から約13ヵ月にわたり追ったドキュメンタリーだ。

ピーク時は8000 人余りだった人口は現在5500人弱にまで減少し、高齢化率は40%を超える明日香村。診療所の医師、武田以知郎さんは村民のかかりつけ医として、また在宅医療の充実を目指して診療活動を続けている。さらに、地域医療を担う次代の医師の育成のため、医学生や研修医の教育に注力している。映画では、村に二人しかいないという医師の武田さんと研修医の日々にスポットを当て、地域医療の現実と理想像を描く。

監督の溝渕さんは奈良県在住。「自然豊かな明日香村の四季の風景と人々の暮らしを背景に、村で生まれ育ち、やがて迎える人生の終焉を村で、と願う人たちが必要とする医療とは何か?を問い、描くことを目指した」と話す意欲作だ。

 

 

▶2月24日(金)TOHOシネマズ 橿原で公開。3月以降、京都シネマ、第七芸術劇場、元町映画館などで順次公開。詳細はHPへ https://www.inochi-hospice.com/asuka/




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