グラングリーン大阪 先行開業まで100日
知事も園児も「世界最大級の都市公園」に笑顔

JR大阪駅北側のうめきた2期地区で開発が進む「グラングリーン大阪」で5月29日、9月6日の先行まちびらきまで100日を迎えたことを記念するイベントが開かれた。

グラングリーン大阪の先行まちびらき100日前記念イベントには近隣の幼稚園児もかけつけた

大阪府の吉村洋文知事、大阪市の横山英幸市長らが出席。吉村知事は旧梅田貨物駅の跡地にできた約4.5ヘクタールのうめきた公園と、それを囲むように立ち上がったビル群を見上げ、「ここが梅田かと思うとワクワクしてしょうがない。ニューヨークのセントラルパークのように街の価値を決める大切な存在になっていくだろう。都心の真ん中に本物の緑があるのが本当にすばらしく、西日本の中心として日本の経済をリードする拠点になると確信します」とあいさつした。

また、横山市長は「うめきた公園はターミナル駅直結の都市型公園としては世界最大規模。大阪は緑が少ないと言われたきたが、これからは上質な公園と競争から新しいものを生み出す新しい施設を力にして、来年の万博と未来に向けて、ギアを上げていきたい」と意欲を見せた。

大屋根イベントスペース前の芝生広場で遊ぶ幼児園児たち

関係者のあいさつや説明に続いて、近隣の幼稚園児26人が植樹ポットを手に持って登場。知事や市長の一緒に「明日への幸福」の花言葉があるヤブコウジを植えた後、まだ新しい芝生がまぶしい広場に移動し、先生たちと遊びを楽しんでいた。

ノースパークにあるミュージアム「VS.」も公開された。建築家の安藤忠雄氏が設計・監修し、訪れた人の生き方や価値観を刺激し、変化と革新を促す新しい文化装置をめざす施設。立方体を組み合わせたような建物の地下には大展示室があり、来年春には万博の開幕に合わせて安藤氏の特別展も開かれる。公園内には世界的な作家によるパブリックアートも設置され、この街と公園が新たな創造の場となることを予感させた。

「Vs.」の地下は大展示室になっていて、大小のイベントに対応する

グラングリーン大阪は、大阪大学や立命館大学の研究拠点などが入る「JAM BASE」、「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」などができる北部分と、うめきた公園を合わせたエリアが9月6日に先行まちびらきする。来年春にはヒルトンや阪急阪神ホテルズの最高級ホテルが南部分にオープン。オフィスフロアにはクボタが大阪・難波から本社を移転するほか、本田技研工業が研究部門を新設することも決まっている。

三菱地所グラングリーン大阪室長の神林祐一さんは「オフィスの入居も順調に推移しています。街の真ん中に広大なうめきた公園ができたことで、駅が近いなど旧来の基準だけでは考えられない新しい不動産やライフスタイルの価値がここから生まれているのを感じます」と話していた。

 




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