わが町のスター候補 今年も誕生! ミュージカル赤毛のアン 2018近畿ブロックオーディションを開催

 エステー株式会社は、2018年夏に全国で公演する“2万人の鼓動TOURSミュージカル「赤毛のアン」2018”の出演者を選考する近畿ブロックオーディションを3月26日にアルカイックホール(尼崎市)で開催。近畿地方在住の247人がダンス・歌唱審査に挑み、22人が合格した。合格者はその後、夏期に東京で開催される合同合宿などを経て、8月15日(水)~31日(金)に行われる全国8都市12公演の舞台に立つ。

 TOURSミュージカルは「多くの人にミュージカルの楽しさを伝えていきたい」という思いのもと、1998年からエステー株式会社が開催。01年からは全国を縦断してのオーディションで出演者を選出している。過去の出演者はその後活躍の場を広げている人も多く、ミュージカル俳優を目指す人にとって、登竜門的な作品として知られている。

昨年よりも多い247人の参加者。保護者も駆け付け会場はこの熱気

 「赤毛のアン」はカナダのプリンスエドワード島の大自然を舞台に、少女アンの成長を通じて家族愛を伝えるミュージカル。16年連続16回目の上演となる同作の主役、アン・シャーリー役には、昨年に続き女優の美山加恋さんの出演が決定している。全公演を全席無料で招待することでも知られ、昨年は176839通の応募があった。一流の役者陣と同じ舞台でスポットライトを浴びようと、8歳から29歳まで幅広い年代が参加した近畿ブロックオーディション。今年も、挑戦者たちの熱い“鼓動”が伝わってくる審査会場となった。

※2017年オーディションの様子はこちらからhttp://www.asahi-family.com/entertainment/5589

 

 昨年よりも多い247人の参加者は、まずダンス審査に挑む。課題となる約1分間のダンス振り付けはオーディション当日に発表され、参加者は短時間で練習し、体に染みこませたうえで審査にトライする。参加者のほか、会場には入りきれないほどの保護者たちが駆け付けてその様子を見守る。祈りながら見守る保護者、その一方で、審査直前に保護者にアイコンタクトを送って舞台に立つ参加者も。一瞬にかける情熱と緊張が、会場を包む。

審査に臨む直前まで、ダンスの振り付けを確認
プリンエドワード島の自然をイメージして歌う歌唱審査。身振り手振りにも、思いがあらわれる

 

 ダンス審査で247人が67人まで絞られ、通過者はその後の歌唱審査で、劇中曲「すばらしきプリンスエドワード島」のワンフレーズを歌う。インストラクターからの「話を伝えるように、気持ちを込めて歌って」のアドバイスもあってか、歌う表情は一様に晴れやか。3人の審査員は真剣な表情で、1人あたり40秒ほどの歌唱時間を見つめる。同じように真剣に舞台を見つめる人の中には、ダンス審査を通過できなかった参加者たちの姿も。どの顔からも見て取れるのは、「来年こそは!」の強い思いだ。

 22人の合格者のうちの一人、茨木市の赤井七海さん(10)は「昨年のオーディションではダンス審査で不合格。2回目の挑戦で合格できてすごくうれしい。いつも応援してくれて、ダンスのレッスンにも通わせてくれた両親にありがとうと言いたいです」。尼崎市の舛井美希さん(10)は昨年に続き今年も合格を勝ち取った。「ダンスは鏡の前でたくさん練習した。課題曲も、自分で決めた1日45分だけでなく、時間があればいつも口ずさんで練習していた。見に来てくれたお母さんに抱き着いて、合格を報告しました」

 わが町の“新たなスター候補”だけでなく、いつかミュージカルの舞台に立ちたいと願う、たくさんの人たちの夢を乗せたTOURSミュージカル。その開幕を今年も心待ちにしたい。

近畿ブロックからは22人の合格者が

 大阪公演は、8月22日(水)にオリックス劇場で。全公演無料招待(抽選)。6月30日(土)までチケットプレゼントキャンペーンを実施。詳細は公演HP http://www.st-musical.com/




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