井上淳一監督が2009年の脚本作「アジアの純真」上映会を各地で行う理由とは?~大阪では11/4-6にシアターセブン~

 11月4日まで開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で映画「主戦場」(ミキ・デザキ監督)の上映見送りが決まったことが波紋を広げる中で、今年、ドキュメンタリー映画「誰がために憲法はある」を発表した井上淳一監督が、2011年公開の脚本作「アジアの純真」(2009年、片嶋一貴監督作品、109分)の上映会を企画して、全国各地を飛び回っている。

モノクロで撮影された「アジアの純真」の1シーン

 どうして過去の作品の上映会を企画したのだろう? その意図を井上さんは次のように話す。「このところ反韓嫌韓ヘイトの風潮が、あまりにもエスカレートしてきて目に余ると感じてきました。映画は音楽や演劇に比べて速攻性に欠けますが、なんとか今の世の中の流れに抗することが出来ないかと思い、『アジアの純真』の上映会を企画したところ、幸いにも手を挙げてくれる同志が出てきて、実現しました。これまでに新潟、沖縄ではすでに上映し、この後、長野、大阪、広島、名古屋、埼玉、東京での上映を予定しています」

 「『アジアの純真』は2003年に僕がシナリオを書き、09年に撮影され、11年に公開された作品です。双子の姉を殺された在日朝鮮人の少女が、旧日本軍が投棄した毒ガスを手に入れ、日本という国に復讐するために旅に出るという物語で、公開当時は「反日映画」と散々叩かれました。しかし、報復の連鎖の先に何が待っているのか? 今、この国がどうしたらもう少しマシになるか考えたいと思っている人は少なくないと思います。主人公は『どうやったら、世界は変わるの?』と問いかけます。答えなんて出るワケがない。でも、問いかけるだけではダメだと思います。この映画が、考える“はじめの一歩”になればと願っています」

 大阪ではシアターセブン(阪急十三)で3日間限定で上映する。日時は下記の通り。

  11月4日(月・振休)16時30分 ※上映後に井上さんによるティーチインあり

  11月5日(火)14時30分

  11月6日(水)18時20分




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