秋深まる「ひょうご北摂」で暮らしやすさを実感!
兵庫県阪神北県民局が日帰りバスツアー 同行リポート

 兵庫県阪神北県民局は、管内の伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町と連携し、「ひょうご北摂」エリアの暮らしと魅力が体験できる日帰りバスツアーを9月23日と10月7日に開催した。
 大阪、神戸の都心へのアクセスに恵まれ、里山など自然も豊かな「ひょうご北摂」エリアの住みやすさ、暮らしやすさを体感し、移住のきっかけにしてもらおうと企画。8月に実施した1泊2日コースに続く今年度の第2弾、第3弾で、4市1町のうち、9月は伊丹市、川西市、猪名川町を、10月は三田市、宝塚市を巡るコースが設定され、子どもから大人まで幅広い年代の参加者が「ひょうご北摂」の秋をひと足早く楽しんだ。

伊丹市の酒蔵通りを散策する参加者たち

 9月23日のツアーには、41人が参加した。JR大阪駅前を出発した一行がまず訪れたのは伊丹市。古くから日本酒造りが盛んで、今も白壁の風情ある町並みが続く「酒蔵通り」を中心に、伊丹市文化財ボランティアの会の皆さんの案内のもと、まち歩きを楽しんだ。日本最古の蔵を移築した「みやのまえ文化の郷」では、周囲の喧騒とは一線を画すような落ち着いたたたずまいに、参加者はほっと一息。伊丹市立美術館では開催されていた特別展「みんなのレオ・レオーニ展」を見学。欧米で活躍し、日本の教科書でも作品が掲載されている絵本作家の色合い豊かな作品群をじっくり見入る家族連れの姿が目立った。

「黒川ダリヤ園」では咲き始めたダリアを鑑賞し、のんびりした雰囲気を堪能

 続いて川西市へ移動。「にほんの里100選」にも選ばれた市北部の黒川地区へ。住民が丹精込めた400種1100株のダリアが栽培されている「黒川ダリヤ園」で、シーズンを迎え、咲き始めたばかりのダリアの大輪の花々の間を散策して、里山ならではのくつろいだ時間を過ごした。

歴史的にも名高い「菊炭」づくりを見学。ひょうご北摂に息づく里山文化を肌で感じた

 また、茶道で最高級品として使われる「菊炭」として名高い、北摂地域の炭焼きの様子を見学。次に、この地に移住し助産院を開業した女性も一行を出迎え、地域住民とのエピソードや、移住の際の家探しの工夫などについて参加者からの質問に丁寧に答えていた。
 昼食は川西市のニュータウン・緑台にある「チェサピーク」で。有名ホテル出身のグランドシェフが創り出す極上フレンチのランチに舌鼓を打ちながら、参加者同士が交流を深めた。

猪名川甲英高等学院のサポートで稲刈りを体験
高校生たちの補助で自然に親しむ子どもたち

 午後は猪名川町へ。廃校になった小学校の校舎を活用し、豊かな自然を生かし、のびのびとした教育に取り組む猪名川甲英高等学院を訪れ、高校生たちとの農業体験を楽しんだ。大人たちは収穫期を迎えた田んぼで稲刈りに挑戦。カマを片手に、高校生の手ほどきを受けながら、たわわに実った稲穂をサクサクと見よう見まねで刈り取っていた。子どもたちは畑でピーマンなどの野菜を収穫体験。高校生のお兄さん・お姉さんの話を聞きながら、たくさんの実の中から、取っていいものとまだのものを見分けてハサミで切り取っていく。最初はコワゴワだった子どもたちも徐々に表情が緩み、土や緑の中から顔を出すカエルや昆虫にも歓声を上げながら、自然の中でのひとときを満喫していた。

猪名川町のニュータウンに暮らす「先輩移住者」たちと交流し、生の声を聞いた

 また、学校の教室では猪名川町で暮らす先輩移住者の女性との交流会も。自然に恵まれた地域でありながら、能勢電鉄日生中央駅から大阪・梅田に直通の列車を利用すると通勤も便利なことや、商業施設の充実ぶり、さらに子育て支援などを居住者から直接聞くことができる機会とあって、参加者は興味深そうに耳を傾けていた。

 大阪府四條畷市から参加した夫婦は、「空気がとてもおいしいことにまずは驚きました。将来は移住を考えていて、今回のように、一度にいろいろな良いところを紹介してくれるバスツアーは大変ありがたいですね」と話していた。

     ◇      ◇

 台風一過の青空が広がった10月7日のツアーには35人が参加。一行は、JR大阪駅からバスで約1時間の三田市・県立有馬富士公園へ。

 雄大な自然を生かした県内最大級の公園で、三田市のシンボルでもある有馬富士の景色を堪能した後は、パークセンターで、三田市に移住した「さんだ住まいるチーム」の5人との交流会に臨んだ。

 自然が豊かで広大な三田市は、ニュータウンや里山での暮らしなど、多種多様な暮らしの中からライフスタイルに合わせて選ぶことができる。交流会では5グループに分かれ、チームのメンバーは、里山やまちなかに移住したきっかけ、家探しのコツ、仕事場へのアクセスなど参加者からの質問に一つずつ丁寧に答えていた。

交流会では「集中豪雨や台風で困ったことは?」といった災害対策に関する質問もあがった

 交流会の後は、公園内の「風のミュージアム」へ。三田市在住で風や水で動く作品で知られる彫刻家の新宮晋氏が県に寄贈した「里山風車」と風で動く12点の彫刻が常設展示されたミュージアム内を散策。子どもたちは広大な芝生広場に大喜び。心地よい風を感じながら、風を受けてゆらゆらと動く彫刻に見入った。

新宮晋氏は関西国際空港のフライングモビールも手がけている

 さんだバーベキューガーデンズ花山観光園で、黒毛和牛やシイタケのバーベキューランチを楽しみ、午後は宝塚市山手台へ。

黒毛和牛や豚肉のバーベキューに子どもたちも大満足

 高台に位置し、阪神間から大阪湾を一望できる開放的な住宅街。阪急宝塚山手台ギャラリーで最新の街づくりを動画やジオラマで説明を聞いた後に、モデルハウスを見学し、新しい街での暮らしを想像しながら参加者同士で語り合う姿が見られた。

 最後は、宝塚市の代表スポットでもある「花のみち」を散策。宝塚文化財ガイドソサエティの皆さんの案内で、宝塚大劇場や手塚治虫記念館といった観光名所や屋外彫刻を眺めながら、まち歩きを満喫した。

花のみちには宝塚歌劇団の創設者・小林一三やヒット作「ベルサイユのばら」の銅像がある

 9月のツアーにも参加した大阪市の女性は「実際に移住した人のお話を聞けて、とても勉強になりました。具体的にどこに住むかはまだ考えていないけれど、今後のことを考えて色々な場所をしっかりと見ておきたい。またこのようなツアーがあれば参加したいです」と話していた。9月と10月の2日に分けて実施された日帰りバスツアーは盛況のうちに幕を閉じた。

宝塚大劇場前で記念撮影をする参加者も



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カテゴリ: 地域

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