まちと人をつなぐ “コミュニティーカフェ”広がる

 地域住民に愛され、居場所としての役割を担うコミュニティーカフェ。店舗それぞれにテーマやコンセプトも多様で、利用者、運営者がその場所に込めた思いがある。出会いやつながりを育む場所として、今後さらに期待されるカフェを紹介します。(西本幸志)

 

西宮:シニアや主婦が話せる場所へ オープン前の交流で愛着深める

ブロッコリーポタージュとファーマーズサラダ
本日のスープであるブロッコリーポタージュとファーマーズサラダ

 西宮市・浜甲子園団地の新しい商業施設の一角に、金・土曜にだけ開くコミュニティーカフェ「OSAMPO BASE」がある。地域振興を目的に民間の7事業者とUR都市機構によって設立された一般社団法人まちのね浜甲子園が、昨年秋に開いた。
 机やロゴは、近くの武庫川女子大学の学生や住民が地元工務店の力を借りて、週1回、4カ月かけて制作。内装にも若い意見を取り入れ、緑が多く、木のぬくもりと落ち着きのある空間が出来上がった。
 企画・運営は各地で実績がある「HITOTOWA」(東京都目黒区)に委託。同団地は高齢化率が48%と他の地域に比べて高いのが特徴で、同社の青山めぐみさん(35)は「高齢の方は遠くに出かけるのが難しく、孤独になりやすい。気軽に会話を楽しめる場所になれば」と期待する。
 自家製のライ麦パン、豆腐のチーズを使ったトーストなど健康を意識したメニューがそろう。2週間に1度訪れる越智晶子さん(43)は「娘を幼稚園に送った後、友達とよく利用しています。パンがおいしく、おしゃべりも弾みますね」と話していた。

テーブル12席、カウンター3席の店内
テーブル12席、カウンター3席の店内。親子連れやシニアなどの常連客でにぎわう

OSAMPO BASE
西宮市枝川町9‐20 京阪浜甲子園モール内(阪神甲子園からバス)
営業時間8~14時(金・土曜のみ)
TEL:0798-20-0711

 

 

箕面:外国人が自国料理を振る舞う 日本と外国をつなぐ空間に

タイランチ(850円)
タイ出身の中川ナパラヴィーさんが腕を振るった計3品のタイランチ(850円)

 箕面市立多文化交流センターで箕面市国際交流協会が手がける「コムカフェ」。韓国、中国、ロシア、メキシコなどの約20人の外国人市民がボランティアで“シェフ”となり、日替わりで自国料理のランチを提供している。
 取材した日はタイ出身の中川ナパラヴィーさん(46)が肉団子や魚、エビを入れたスープにタイ米を入れた雑炊料理「カオトム・ムー」を振る舞っていた。ナパラヴィーさんは、「子どもが大きくなり、手がかからなくなってきたのでシェフに。料理を食べて、喜んでくれるとやりがいを感じる」と話す。
 カフェアドバイザーの崔聖子(チェソンジャ)(64)さんは、2013年のオープン当初から関わる。協会で外国人の生活相談も続けており、「外国人の一番の悩みが自分の居場所がないこと。よりどころを作りたいと思って始めたんですよ」。現在、ランチの利用者の多くは日本人。食を通じた国際相互理解が進んでいる。

ランチタイム後には店内でミーティングも
ランチタイム後には店内でミーティングも。左からロシアのナタリヤさん、箕面市国際交流協会の金姫廷(キム・ヒジョン)さん、崔聖子さん、ナパラヴィーさん

コムカフェ
箕面市小野原西5-2-36 箕面市立多文化交流センター1階(千里中央からバス)
営業時間9時30分~17時(火曜〜日曜、ランチは11時30分~14時〈火曜〜土曜〉)
TEL:072-734-6255




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