豊かな名水をブランド化 自慢の「離宮の水」で町おこし 島本町

このたび朝日ファミリーStyleの配布エリアに加わった大阪府島本町は、天王山のふもと、木津川、宇治川、桂川の三川が合流する場所にある。豊かな自然は町に水の恵みをもたらし、水無瀬神宮の境内に湧く「離宮の水」は1985年、環境庁(当時)認定の「名水百選」に大阪府内で唯一選ばれた。水源は水無瀬川の伏流水。鎌倉時代から湧き続けるまろやかな軟水で、町の上水道には「離宮の水」と同じ水系の地下水が約9割使われ、町民の生活を潤している。水無瀬神宮には平日でも水くみの人が引きも切らず、週末には行列ができることも珍しくない。

「離宮の水」の取水時間は6〜17時、1回20㍑まで

協議会で認証 町外に誇れる品質

そんな豊かな水資源を町おこしに生かそうと、島本町商工会・島本町・町内事業者が一体となり2016年に「離宮の水ブランド推進協議会」を立ち上げた。翌年から離宮の水を使った特産品の開発事業者を募集開始。認証基準は「品質や味に優れるなど島本町内外に誇れる品質であること」など。中華料理店の杏仁豆腐、総菜店の煮物、洋菓子店のゼリーなどに広がり、2021年4月時点で11店舗13品目が「離宮の水ブランド」の認証を受ける。認証商品のある店舗を記載したまち歩きマップも作成されている。

島本町商工会の小松千浩さんは「ブランド商品を食べ歩く楽しさを広め、離宮の水の認知度アップ、さらには町の活性化につながれば」と話す。水無瀬神宮の水無瀬忠成宮司も、「町おこしのために離宮の水を使ってもらうのは歓迎」と協議会に名を連ねる。

名水仕込み 甘酒豆乳」は174円。「豆乳が苦手な人にも」と上野さん

ブランド品を味わおうと、豆腐店「いちまるとうふ」(広瀬4ー22ー5)を訪れた。店主の上野貴秀さんは北隣の長岡京市の出身。角のない、まろやかな離宮の水にほれ込み、この水を使って豆腐を作りたいと島本町に店を構えた。ブランド品の「名水仕込み 甘酒豆乳」は、離宮の水で仕込んだ甘酒と豆乳をブレンド。大豆の濃厚な味わいの後にやさしい甘さが追いかけてきて、すっきりゴクゴク飲めた。

水無瀬神宮は阪急水無瀬、JR島本から徒歩約10分。https://www.minasejingu.jp/




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