アバターによる野菜販売を実演
接客の進化形で障がい者に活躍の場 JR西日本あいウィル 

JR西日本グループの最新技術やサービス、ビジネスを紹介する「JR西日本グループ イノベーション&チャレンジ デイ」が11月9日(水)10日(木)、大阪市北区のグランフロント大阪で開かれた。同グループの特例子会社、JR西日本あいウィル(尼崎市)は、画面上に映るアバター(分身)を使った野菜販売を実演した。

パソコンのカメラに向かって手を振るとアバターも手を振る

JR西日本あいウィルは障がい者雇用を推進する特例子会社。オープンイノベーションを進めるJR西日本イノベーションズ(大阪市北区)と共同で、関西近郊の新鮮野菜を駅で販売する「○○駅の八百屋さん」を展開中で、今回の会場では、普段は直接対面で行っている野菜の販売をアバターを通して行う形に進化させた。

同社の担当者がパソコンに向かって話しかけると、会場内の少し離れた場所にある大型液晶画面上のキャラクターが話し出す仕組み。画像認識技術が採用されており、担当者は画面の前の様子をパソコン上で確認しながら、リアルタイムで顧客と自然に会話ができるのが特色だ。

アバターを通して野菜の説明を聞く来場者

実演では、画面のそばに並べられた野菜や果物の生産地や味などを担当者の説明すると、アバターの声に変換されて時差なく聞こえた。担当者の身振り手振りもアバターの動きとして画面上で再現。画面の前に立った来場者は、対面しているのとほぼ変わらないやりとりができることに驚いていた。

実演に立ち会った同社の梶原隼平さんによると、アバターを使った野菜販売はあくまで一例で、接客の新しい形として、駅業務などグループ内で広く応用できる可能性が高いと期待する。「アバターを活用することで、障がいを持つ人たちの活躍の場の拡大にもつながるのではないでしょうか」と話していた。

「○○駅の八百屋さん」はJR尼崎駅(毎週月~金1530分~1930分)、甲子園口駅(毎週木曜15時30分~19時30分)、さくら夙川駅(毎週火曜15時30分~19時30分)で営業している。※各駅祝日を除く。




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